福田印刷工業株式会社
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あなたの知らない釣りの世界
リレートーク
執行役員 企画部長 浦 泰彦

神戸事業部の皆さんはご存じの方も多いと思うが、自他ともに認める釣りバカである。週二、週三で釣りに行くのは当たり前。休日はもちろんのこと、海まで徒歩10分もかからないところに住んでいることもあり、仕事終わりに一度帰ってから出かけて行ったりもする。

 社内にたくさんいる他の釣りバカさんが誰も書いていないので、改めて「あなたの知らない釣りの世界」を紹介させてもらおうと思う。

 さて、一口に釣りといってもそのジャンル(種類)は広く、まず釣りをする場所によって海水か淡水かの二つに大別される。海水はその名の通り海での釣りだが、さらにショア(防波堤など陸からの釣り)とオフショア(船釣りなど)に分かれる。淡水は湖や池、川などが主な釣り場となるが、特に山地の渓谷を流れる川での釣りは渓流釣りと呼ばれ、最も自然を感じることのできる釣りだ。と言い切ったものの残念ながら経験したことがないので、関西人的に言えば「よぉ知らんけど…」。

 場所によって生息する魚も違うことから、釣りをする場所と狙う魚は表裏一体の関係と言える。「〇〇釣りたいな」「じゃあ〇〇へ行こか」とか「〇〇へ釣りしに行こか」「そしたら〇〇が釣れるな」という具合だ。だがことはそう単純ではない。そこにどんな釣り方をするかという要素が大きなウエートを占めるからだ。

 ついでながらその釣り方について少し触れておこう。大雑把に言えばエサ釣りとルアー釣りに分けられるが、エサ釣りの中でも足元を釣るのか投げて釣るのか、ウキを使うのか使わないのかなど狙う魚によってエサも釣り方も様々だ。特にウキ釣りは面白い。魚が掛かりウキが海中に引き込まれる瞬間アドレナリンが噴き出す。

一方ルアー釣りはエサ釣りより明確にターゲットごとの釣り方が存在する。例えばアジを狙うアジング、イカを狙うエギング、ハマチなどのいわゆる青物と呼ばれる魚を狙うジギングなど、一度や二度は耳にしたこともあろうかと思う。中でもエギングがイチオシだ。エギ(イカ釣り用のルアー)に興味を持ったイカが足元までエギを追いかけてくることがある。ちょんと触ってきたり離れたりを繰り返し、最終的にエギに抱きついてきたところを釣り上げる。これら一連のやり取りを目視しながらの釣り、いわゆるサイトフィッシングが実に面白い。

 また近年、従来エサ釣りの対象だった魚をルアーで狙ったり、エサ釣りとルアー釣りのハイブリッド釣法(双方の良いとこ取りをした釣り方)までもが開発され、釣りの世界が釣り方を中心にますます進化し、多様化し続けている。ただ興味深いのはどんな釣り方にしても魚の習性をベースにしているという点だ。アユの友釣りをご存じの方も多いだろう。アユは自分の縄張りを作り、そこに他のアユが侵入してくれば追い払おうとする習性を持っている。この縄張り意識を利用し、おとりのアユに体当たりしてくるアユを針に掛けるのが友釣りだ。他にも落ちてくるエサに反応する魚、濁りに興味を持って集まってくる魚、音に敏感な魚などなど様々な習性がある。それらを利用し戦略を立て、さらに刻々と変わる自然条件に合わせ戦術を組み立てる。ここに釣りへのこだわりが生まれ、それだけに釣った時の喜びも大きく、個人的にはこれこそ釣りの醍醐味ではないかと思っている。

昨年から挑戦して、今年初めて釣ったアオリイカ

オレンジのルアーがエギ

このように釣りの世界は場所や狙う魚、その釣り方によって細分化されていて、そのこと自体が釣りをややこしく、取っつきにくいものにしているのは間違いない。

 また多少なりとも釣りが敬遠されるのは、多くの方が持っている(だろう)ネガティブなイメージワースト3、「釣りって退屈ちゃうん? 釣れんとおもろないし」とか「虫エサって気持ち悪い」とか「臭そう」とかではないだろうか。少しだけ反論しておこう。

 決して退屈はしない! ここは声を大にして言っておく! 特にルアー釣りでは、魚と出会うためルアーをキャストし続けなければならない。魚のいそうな場所を探して歩き回ることも必要だ。エサ釣りでも基本的には同じだ。釣糸を垂らしてじっと待つだけでは魚は釣れない。そう、釣れるかどうかはどれだけ手数を出すかにかかっている。つまりじっとしている暇などないのだ。

 どうせなら釣れるに越したことはないが、やはり自然を相手にしているわけで釣れないことだってある。あの手この手を駆使しても釣れないときは釣れない。喜びは取っておけば取っておくほど大きいくらいに割り切ることも必要だ。

 次に虫エサだがこれは正直言ってちょっと気持ち悪い。ただ虫エサ以外にもエサはたくさんある。何ならルアーを使えば問題解決だ。

 最後の臭そうなのは正解。以前のことだが、釣った魚を持ち帰って家人に調理してもらった際(自分ではいたしませんというかできませんので)、キッチンが魚臭いと口を滑らせ、ひどく怒られたことがある。そう、魚だから魚臭いのは当たり前と心得よう。

 このややこしくて取っつきにくい釣りの世界にどうやって最初の一歩を踏み出すのか? 中にはいろいろ研究して一人で踏み込んで行く猛者もいるだろうが、多くは身近にいる釣りバカさんと一緒に行くというパターンだろう。何気なしに口にした「一度釣りしてみたいな」というセリフを釣りバカさんは絶対聞き逃さない! そして数日後、防波堤に(川かもしれないが)立っている自分に気づくことになる。釣りバカさんの前での不用意な一言には十分お気をつけくださいませ。抜け出せなくなっても「私、責任持てないので」。

こんなところで釣りしてます(垂水漁港から明石海峡大橋)

何だかとりとめもない話になってしまったが、「あなたの知らない釣りの世界」、少しは興味を持っていただけただろうか?もしそうならあとは挑戦あるのみ! いつでもお供しますよ! めちゃめちゃオモロイで!!!

 というわけで最後に中国の古いことわざを紹介して終わろうと思う。

 最後までお読みいただきありがとうございました

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